「ちょっと用事がある」っと言って途中で亜衣歌がいなくなってしまったから
私は遙と2人でA組の教室まで上がった

また騒がれるんじゃないかと
少し脅えながら教室に入る

すると私の予想とは裏腹に教室の中はわりと静かだった
ある一角を除いて...

時々出来る隙間から中の人物を確認すると
中心にいたのは龍真くんだった

「ねぇ遙!
あれ...!」

私は遙の服の裾を引っ張りながら教室の一角を指差した

初めは首を傾げていた遙も
私と同じように中心の人物を確認した後は驚いていた

「まじか...あいつA組だったのかよ...」

「まさか同じクラスになるなんて...
すごい偶然だね
SHRの時に紹介があったのかな?
てか、すごい人気だね」

「あいつ見た目はいいからなぁ...
まぁ転校して来たら、こうなるとは思ってたけど」

私と遙は遠目からその光景を眺めていた