保健室で慧介を寝かせてから
私は葉月を連れて屋上に上がった

移動中も屋上に着いてからも葉月は口を開かなかった

「ねぇ、なんで今ここに連れて来られてるのかわかるよね?」

「んー?何でだろ?
愛の告白...とか?」

いつまで誤魔化すつもりなのか...

「ふざけないで!
理由わかってるんでしょ?」

私は強い口調でそう言った

すると葉月は

「あーもう!
わかってるよ!
慧介にアドバイスしたことだろ?
何がダメなわけ?」

そう言って開き直った