その後も騒ぎは続いて
柚乃と遙くんが来る前に少しでも騒ぎを小さくしておこうと試みたけど
結果全く出来なかった

その状態のまま柚乃と遙くんが教室に入ってきて
騒ぎは一層大きなものとなって
そしてその騒ぎの中、柚乃が倒れてしまった

遙くんが大声で怒鳴りつけ
教室は静けさを取り戻した

私は遙くんと2人で
柚乃を保健室まで運び休ませていた

柚乃が目を覚まし
教室に戻ろうとなり私達3人は教室に戻ろうとしたけど
私は戻る途中1人で蒼の所へ行った

「蒼!
あれ書いたのアンタでしょ!」

私の発言にE組の中がざわめく

「お前なぁ...
場所考えろ、場所」

そう言いながら出てきた蒼に引っ張られ
私は階段の踊り場まで連れて行かれた

「アンタ昨日
"ショックを隠しきれません"
みたいな顔してたでしょ!?
なんで今日あんなことなってんのよ!
あの事実知ってるのアンタだけでしょ!?」

「何怒ってんだよ
柚乃が俺を捨てたからだろ?
俺なりの悪ふざけ、ジョークじゃん?」

ヘラヘラとした様子でそう言う蒼の顔に
私は一発平手打ちをした

「いってーな、何すんだよ!」

そう言いながら蒼は私を睨みつけた
だけど、すぐその表情はくずれ
戸惑っているような、そんな表情に変わった

きっと私が涙を流していたからだろう