今日、亜衣歌の家に行った
亜衣歌は何も言わず俺の話を黙って聞いていた
話し終わって家に帰った後は驚くぐらい快く眠りにつけた

次の日、早く目が覚めた俺は
シャワーを浴びた後制服を着て家を出た

朝早いからだろう、学校はとても静かだった
3階まで階段を上ったところで足を止める
そしてA組の前まで少し歩く
恐る恐る教室を覗いてみると誰もいなかった

「そりゃそうか...」

「お前何してんの?」

独り言を呟いた後
急に後ろから声をかけられた

「うわ...びっくりした...」

そう呟いて後ろから声をかけた奴の顔を見る
どこか見覚えのある顔だった

「おいおい、名前覚えてないにしても顔くらい覚えとけよなー」

「わり......見覚えはあるんだけど...
同じクラスの奴か?」

「そうそう
E組の葉月。よろしくな」

「おう、よろしく...
葉月って名前?なんか女っぽいな」

「苗字だっつーの
ほら見ろ!この容姿のどこが女だ!」

「わりぃわりぃ」

葉月は俺と似ているタイプだったみたいで
俺はすぐに仲良くなった