次の日は朝から気分が最悪だった
今日から学校には蒼がいる
絶対に蒼と柚乃を会わせないようにしないと...

学校へ行っても蒼の転校の騒ぎはそこまで大きくはなかった
クラスが離れているのも関係していたんだと思う
私は少し安心していた

その安心はすぐ壊されたけど...

蒼が昼休みにA組に来たからだ
丁度柚乃は遙くんと2人でお昼を食べに行っていていなかったから良かった

横目で蒼の方を見ていると
クラスの女子の1人と何か話していた
話し終わった後も蒼はその場所を動いていなかった
何のため?まさか柚乃のこと気付いて待ってるとか!?
そんなことを考えていると

「あの...あそこ、ドアの所の人が呼んでるよ」

とさっきまで蒼と話していた女子が私の所に来た

蒼の方を見ると親指をグッと立て
指先を廊下の方に向けていた

出て来いってことね...

私は「ありがとう」と女子に一言言い
廊下に出た