次の日の朝

目覚めは最悪だった
何か悪いことが起きる予感しかしない
今まで2人だった登校も今日からは龍真もいる
それだけでも最悪なのに...

龍真と一緒に家を出て
隣の家...柚乃の家の玄関の前で柚乃を待つ

「毎日柚乃と行ってんの?」

「あぁ、悪いかよ
付き合ってるんだから普通だろ」

「じゃ、なるべく邪魔しないよう登校します」

そんな嫌味ばっかの会話をしていると柚乃が出てきた

柚乃は俺ら"2人"に向かって
「おはよう」と言った

それに対して龍真も「おはよう」と返す

言い終わった龍真はさっさと先へ進んでいる
「おはよう」って言うためだけに待ってたっていうのかよ...
何のために?

そんな答えもわからない問いかけをしている間に
柚乃は龍真を呼び止め、何か言っていた

「・・・か約束しなかった?」

気づいた時にはもう言い終わっていた
俺はとっさに

「柚乃!」

っと大きな声をあげた
その声に驚いた柚乃が俺の方を向く
その先に俺を睨んでいる龍真の顔があった
柚乃がこっちを見ているからどうしようか迷ったけど俺も龍真のことを睨み返した

数秒間睨み合った後
龍真は俺から視線を逸らし睨むのをやめ

「あぁ~もういいよ
俺の負けで...」

そう一言言って早々と学校の方に歩いて行った