「いって...」

少し遅れて頭が今の状況を理解する

俺...龍真に胸ぐら掴まれて壁に押し付けられてんのか...

「何でお前がいながら...!
つか、何でお前は大丈夫なんだよ!
わけわかんねぇよ!」

目の前には俺を睨みながらキレている龍真の顔があった

「当たり前だよな...
何で俺がいながら...
本当情けない男だよ...俺は...」

気づいたら思ったことを口に出していた

俺の言葉を聞いて情けないとでも思ったのか
龍真の手から力が抜ける

龍真の手を振り払い、頭冷やしてから

「とりあえず柚乃に確認とってみるから」

そう言って柚乃にメールを打った