今日、龍真が引っ越して来た

片付けもだいぶ終わった頃に ふと

「柚乃ん家行きたいんだけど...」

っと龍真が言った

龍真は小2くらいまでこっちに住んでいた
だから柚乃のことを知っているのは当然だ

けど、柚乃は龍真のことを覚えていない
この前、龍真の名前を出して無反応だったから間違いないと思う

俺は龍真に言うかどうか躊躇ったが
結局話した

「柚乃ん家行くのはいいけど
たぶんお前のこと忘れてると思うぞ?」

「最後会ったの小2だっけ?
忘れてても無理ねぇよ
けど、会ったら思い出すんじゃねぇの?」

龍真...
お前の考えは甘すぎるんだよ...

「そんなんじゃないんだよ...」

龍真は眉間にしわを寄せて
訳わかんねぇ...みたいな顔をしてこっちを見ていた