ですから少女は、人々が寝静まったこの頃になると人知れず深い緑に囲まれたひっそりと佇む縦長の塔のてっぺんによじ登り、まるでルビーやサファイア、エメラルド色に輝く星ぼしが無数に散りばめられている澄みきった藍色をしたベールの空の下で、天に向かって祈りを捧げておりました。