少女は、綿でできたようなほわほわした雲をいくつも超えた大空の、はるか頭上。そのずっと奥のほうには楽園(エデン)と言われる都があると信じておりました。

 そこは黄金の太陽に照らされた透明な水が大地を潤し、銀色の光沢を放つ真珠のような艶(ツヤ)やかな毛並みをしたユニコーンやペガサスたちが休息のためにやってくる、緑が生い茂るオアシスのようなところで、蝶や動物。