「……あーっ、面白かったぁ!」






私たちは水族館を出た。






外はもうオレンジ色になりかけている。






「ヒトデに触るなんてそうそうないよねー」






「まあな~」







ちらりと横目で隣を見ると、なんだかんだで満足げな様子の彼。






そんな姿を見て、少しホッとした。






とりあえず、楽しんで……くれたのかな?







「あ、あの……」






私がそう言うと、ちらっと視線がこっちにうつる。