「どっ、どうしよ?」






ここはどうやら休憩スペースらしく、ベンチがいくつか置かれている。






その空いているはじっこに座って、とりあえず携帯を出した。






連絡……しよ。







そう思い、アドレスの中の【橋本くん】を押す。






メールより、電話だよね。







何度目かのコールで「……はい」って出た。







「橋本くん!私!私なんだけどさっ」







「わたわた詐欺なら電話切りますけど」






「えっ!?相沢美衣ですよ!!」






焦ってそう言うと、電話越しにふっと笑ったのがわかった。