「なんで?」






「……なんでって……、小さいころから喧嘩ばっかだし。あーまあ、近頃はあんまり話さないな。あっちも忙しいらしいし?」






「お兄さん、大学生?……もしかして、もう社会人?」






「いや、大学生。……確か、3年だった気が……」






「あいまいなんだねっ」






私はその様子にクスッと笑ってしまった。






「そんなもんだろ」







口調はぶっきらぼうだけど、なんだか明るい声色。






きっと、なんだかんだいって、お兄さんのこと……好きなんじゃないかなって思った。







「相沢……弟いたっけ?」





「あ、うん!よくわかったね!」