「ごめっ。いや、あのね!だから……そのー」






早く言えよオーラが私を包む。





すいませんねっ、時間とらせてっ!






「聖華がね?佐々木くんとデートするんだけど、ふたりっきりじゃー緊張するーって言ってて……!だから……ね?私、誘われて。それで佐々木くんと仲いいから、橋本くんも一緒にどうかなーって、思って……」






最後のほうはだんだん声が小さくなっていった私。







「だから、雰囲気的にはダブルデートみたいだね、って話なだけで!別に私たちもデートするわけじゃないから安心して!あくまでも付き添いだもん」






自分でいいながら、悲しくなってきた……。






だって、私とデートなんてことになったら、橋本くんが嫌だよね。






うん、知ってるよ、そんなこと。






だから、きっとこのお誘いも断わられて私のチャンスは消えて……____。