「相沢美衣ちゃん、……確かにかわいいよね。あ、俺的には聖華のほうが好みだけど」






「っ……!?」






「このごろヘアアレンジ、すごいよなー。男はみんな釘付けってとこか」






「っっ……!!?」







俺は目を見開いたまま固まった。







「……知ってんだぞ?何年親友やってると思ってんだよ。まあおまえから言ってくれないから、我慢ならなくて今言っちゃったけどな!」






そう言って笑う陸斗に、俺はまだ反応できないでいた。







……なにも、言ってないんだぞ?






俺、そういうそぶり……見せた覚えないし。






なんで……わかっちゃったんだよ。






誰にも、この気持ち……ばれたことなかったのに。