「……おいしい、です」





「うん、そりゃあよかった」





私はコトッと机にマグカップを置く。





「でさ、なんで……」





お願いだから、あんまり期待させるようなことはいわないて言わないでほしい。






「……ふつうに考えてみてよ?仮に橋本くんが美衣のことが好きだとしたら、つじつまが合うじゃん?」





つじつま……?





「だって、好きな人が誰かと抱き合ってて、付き合ってるような関係かもしれなかったら……橋本くんなら、不機嫌になるでしょ」





まあ、確かに……考えてみれば、ありえる話だ。





だ、だからっていってあの橋本くんが……なんてっ!






「こんなこと話してたら、私……期待しそうに、なっちゃうよ……」