「ホントのこと…?」





「あぁ。…ホントだ!あれは……俺が衝動にかられてそうなっただけ」






「おまえ……相沢のこと、好きなんだろ?」






「そうだよ。…好きだ。……ずっと、好きだった」






俺の声が、暗闇の中でこだまする。






「けど……ふられた!」





「は?…ふられた?」






「そ!……あいつは優しいから、厳しいことは口にしなかったけど…。俺とは、このままがいいんだってさ。その先は…考えらんないって、言ってた」






あえて明るく話したけど、…自分で言っておきながら、むなしくなってくる。






「だから、俺は……美衣の幸せを見守ることにしたんだ。……ははっ、なんか、カッケェこと言っちゃってる?…でも、本気だよ」






「相沢の…幸せ?」