「……お前ら、そういう関係?」






突如聞こえた、冷めきった声。





せっかく身を任せてくれていた美衣の体が、いっきに強張るのがわかった。






俺も…振り返る。






そこにいたのは、橋本だった。






俺は思わず固まる。






その目が、あまりにも…冷たくて。










どうしようか、と思った時だった。






スルリ……。





美衣が俺の腕から抜けて、走って教室を出て行った。





え…。