「なぁ、今だけ…こうさせて。すぐ、もとに戻るから」






…ごめん。






ごめんな、美衣。






だけど…今だけ、許して。






……美衣の気持ちなんて、全部わかってるよ。






だから、俺の告白をできるだけなかったことのようにしたい、っていう願いだって、受け入れてあげたい。






だからこそ……気持ちが落ち着くまで、こうさせて。






しばらくして、「部活は大丈夫なの?」って美衣が聞いてきた。





俺…この精神状態で部活に行っても、きっとなにもできない。





だから、もう少しだけ……そう思ってたときだった。