私は鞄を肩にかける。





「ていうかさ、ほんとに…友達と帰らなくていいの?」





今私と帰ってくれているのは、純。






今日はたまたま部活が休みみたいで、一緒に帰ってくれることになった。






「べつにー?誰かさんが一人で寂しそうだったからー?」





「…むかつくー!」





「ははっ」






いつもは友達と帰るのに、わざわざ私に気をつかってくれたんだよね。






一人で寂しいの、わかってくれてたみたい。








「……ねぇ、やっぱり純は、私の幼なじみだね」






「え?」





しばらくして、そう言った。