なんだかもう呆れてきて、ふとあるところに視線を動かす。





…相沢のところに。






……あ~、あいつも嫌がってんな。






あの拒否っぷり、うけんだけど。






相沢とその他の女子たちのやり取りを見てて、俺はちょっと笑みを浮かべた。







「なあ見てー、似合ってねぇ?」





「は?」






にやつきながら俺の前に現れたのは陸斗。







執事の服を自分の前で体に合わせ、まるで買いものを楽しむ女子のように俺に見せつけている。






ま、確かに似合ってるな。