「ありがとう。急に呼び出してごめんね」



私と一定の距離を保ちながら口にする椎名くん。



私は首を横に振って返事をする。




「話っていうのは、いきなりで驚かすと思うんだけどーーー」



顔を少しだけ紅く染める椎名くん。

ここまで来たらさすがに鈍い私でも察しがつく。



「えっと、俺、青柳のこと好きなんだけど…付き合ってください」




予想どうりの言葉を言われた。



椎名くんは確かにいい人だ。優しいしかっこいいし頭もよくておまけにみんなに人気者。おまけにスポーツも得意とする。



だからモテる。