「めんどくさいな~」


屋上で空を眺めながら呟く。




もうすぐSHRが始まるというのに…



ギィィッ


そう考えていると屋上のドアが開く音がして振り向いた。



「青柳…待たせた?ごめんね」



ドアを開けて入ってきた人物こそ私がここにいる理由。



「椎名くん…大丈夫だよ」


申し訳なさそうな顔をしながら私のもとへ距離をつめてきたのは椎名春人くん。


私を屋上へと呼び出した人物だ。