何と、土方は猫を腕の中に入れていたのだ。
初めて会った時、土方は猫に引っ掻かれていた。
しかしその後は引っ掻かれることなく、寧ろ好かれていたのだ。
土方は、さっきの場所に座ると猫を床に降ろした。
薫「土方さん、触っても良い?」
土「駄目だ。お前が条件を呑んだらだ。」
薫は待ちきれずに手を伸ばしたが、土方に睨まれた。
すると薫は、渋々手を引っ込めて土方の話を聞く姿勢をとった。
薫「土方さん、早く条件。」
土「はぁ………お前が出て良いのは、俺の部屋の前の庭まで。これが条け一一一一一
薫「呑んだ!!」