土方が、ほんの少し驚きながら薫に声を掛けると、薫は布団の上に起き上がった。


実は、薫は空寝をしていたのだ。


すると、薫は溜め息を吐いて口を開いた。





薫「あのね、こんなに煙たい部屋で寝れるわけないじゃん。」


土「ってことは………まさか、ずっと起きてたのか?」


薫「うん、そうだよ。」





薫の返事を聞いて、土方は頭が痛くなった。


土方は、掃除をしながら薫の様子を偶に見ていたのだ。


それなのに、土方は薫が起きていると気付いていなかったのだ。





土「まぁ、いい。薫、話がある。」


薫「………はい、何ですか?」