「ねえ先輩…。…だめ?」
うっ!かわいい…!!でも、やっぱ無理!
…逃げるしかないねこれは!
「えっと、沢野君。またね」
「え、ちょっと先輩!?」
ごめんね遥希君!お礼は今度するからね!
私はダッシュで逃げ帰った。


ガラッ


「ただいま!」
「遅かったじゃーん」
「まあ、ちょっとね…」
「…何があったか当てようか?
ニヤリと笑う里菜ちゃん。
「後輩くんにせまられたな!」


ドキーーーーッ


「ち、違いますー!」
「あ、まじで。図星なのね」
「冗談だったの!?」
「うん」
くっそ、はめられた!
でも、里菜ちゃんかわいいから許すっ!
「て、てゆーか翔真は?」
「話そらすなよー」
「いいから!」
「いつもの呼び出し。今回は4組の青木愛花だよー」
「青木さん…。あの子かわいいよね」
「そう?雛乃のほうが全然かわいいじゃん」
「またそーゆうこと言う!」
「自覚ないってこわっ!」
「私より里菜ちゃんのほうがモテてんじゃん」
「…話戻るけどさー」
さりげなく話題変えやがった。照れ屋さんめ。
「後輩君と付き合っちゃえば?」
「そこ戻さなくていいから」
里菜ちゃん…顔すごいニヤニヤしてる。
「おもしろがってる?」
「あたりまえ」
そんなこんなで今日のお昼休みが終わった。