「ちょっと沢野君!?」
「…大丈夫なんて嘘。ほんとは泣きたいんでしょ?」
「そんなことないっ!」
「…嘘つき。頬も目も腫れてる」
「…っ」
「血ぃ出てんじゃん」
「嘘っ!?」
「ほんと。先輩俺の目の前に座って?」
沢野君に言われ彼の正面に向かい合うように座る。
すると、


ちゅ


「ひゃっ!…ちょっと何すんの!?」
沢野君に頬にできた傷のところにキスされた。
「…先輩、ちょっとだまって」
「黙るもなにも!話聞いて「雛乃」んの…」
「…黙って」
急に名前で呼ぶとか反則っ///


ぺろっ


今度は舐められた。
「やあっ、ちょっと!!」
「…血の味がする」
「やめていいからっ!」
「…やだ」