しばらく1人でずっと泣いていた。
今何時だろ…。私外に出れるのかな?
一生このままなんじゃ…。そんなの絶対やだよー…。


ガチャリ


えっ?嘘、誰?私出れるの?


ガラッ


そこにいたのは沢野君だった。
「さっ沢野君なんでっ?」
「雛乃…っ」
沢野君は私の名前を呼びそして私を抱きしめた。
「えっ?ちょっと沢野君!///」
「…雛乃……」
さりげに名前呼び捨てだし、いつもの沢野君じゃない。
それから私はしばらく沢野君に抱きしめられていた。
「…先輩。すいません」
そう言って沢野君は私を離した。
「大丈夫だよ。それよりどうしてここがわかったの?」
「…裏庭で昼寝してたら2年生の女子たちが先輩を閉じ込めたみたいな話をしてたから…。心配になって探しにきた」
「沢野君…」
「それより先輩大丈夫??」
「…っうん。私は大丈夫だよ!そろそろ行こっか!」
泣くな私。心配かけてどうすんの。我慢我慢。
「………」
「…沢野君、行こうよ」
そう言って私が立ち上がると腕を引っ張られまた沢野君に抱きしめられた。
「っきゃ!」