「はぁー」


「今ので27回目。幸せ逃げちゃうよ!!」



「菜月〜!!」

私は菜月に抱きついた。


「どうしたの?この菜月お姉さまに相談してみなさい」



「ねぇ……恋って何?」



「えぇー!!」


菜月は鼓膜が張り裂けそうな声を出した。


「ちょっと声が大きいよ!!」
今はお昼休み
周りの目を気にしつつささやく。


「だってあの美緒が恋なんて……ねぇ」


菜月はニヤニヤしてる。


「そんなこと言うと話さないよ」

私はわざと拗ねた。


「ごめんごめん。詳しく聞かせて?」