「あの、消しゴムを忘れちゃって」

「あ、そうなんだ。じゃあはい。」

美緒はそういって、自分の消しゴムを半分に割って渡してくれた。



だから、つい悪い口を叩いていたけれど、美緒のことは入学前から知っていたし、同じクラスに彼女を見つけた時にはとても嬉しかった。