この高校の受験日。
俺はあろうことか、消しゴムを忘れてしまった。

「やっべえ〜」

コンビニに行くにはもう時間がないし、先生に借りるのでは心象が下がってしまう。
そんな時だった。

「どうかしましたか?」


そう話しかけてくれたのが美緒だった。