「杏奈ーっ」



1人で帰ろうとしていたら
後ろから声がした。


振り向くと
走っている千夏と琢哉くん。


んん?なんで拓弥くんも…!?


「おいてかないでよー」

「ご、ごめんっ。
千夏、教室にいなかったから…」

「ちょっと呼び出しあってさ~」

「また~?」

「うん、ほんと多いよ…」



はぁ、とため息をつく千夏。
シーブリー〇をつけた千夏から
ピーチのいい匂いがする。


「…あの、なんで拓弥くんも?」

「たまたま佐々木と会ってさ」