あれからまた寝ていたあたしは、 チャイムで起きた。 体を起こすと、千夏がいた。 「千夏」 「杏奈大丈夫?」 「あ、うん。 なんか体軽くなった」 「よかった~…」 涙目になって あたしに抱きつく千夏。 いつもは、逆なんだけど たまーに甘えてくる千夏。 そのギャップ、 すごく可愛いの。 「ありがとう」 「全然だし! あ、ノートとっといたよ」 「うそー、ありがと!」 あたしの理科のノートに びっしりと埋まっている字。