ふと、林田くんが寝ている ベッドに目を向ける。 まだだるいけど、 その足取りで静かに 林田くんに近づく。 一定に聞こえる呼吸音。 少しカーテンの隙間から、 林田くんの寝顔が見える。 「…かわい」 いつも笑っていて でも、真剣な時はすごく真剣で。 ころころ変わる表情。 寝顔を見たのは、初めてだ。 カーテンをそっと開けて 林田くんとの距離を詰める。 ね、寝てるよね…? 今なら、大丈夫、だよ、ね…?