「あ、の…」
「あぁ、林田くんが知らせてくれたの。
塚永さんが、倒れてるって。
ベッドに運んでくれたわ」
頭の中が、整理できない…。
え?林田くんが、あたしを…?
「大丈夫?」
あの日と同じ、優しい声。
うつむいていた顔をあげると、
心配そうにあたしをみる林田くん。
「…あ、え、っと…」
「大丈夫そうならいいや。
…先生、ベッド借りるよ」
フと、優しく笑って
隣のベッドに寝転ぶ林田くん。
「ほんと、熱があるのに無理すんだから。
ゆっくり休みなさいよ」
「はーい」
熱がある…?林田くんも…?
熱があるのに、
あたしをベッドまで運んでくれたの?