辛い、こんなに辛い恋は
初めてだった。


初恋、だった、君が。



「…っぅ~…ヒク」



誰もいない昇降口で
涙を流した。


寒くて、苦しくて、辛くて。
でも、君が優しいから、
また好きになっていくの…。



ふと思い出す、君との出会い。



まだ入学したての頃だった。



体育の授業で、
女の子の日だったあたしは、
お腹が痛くて休んでいた。


まだ5月と言うのに日差しが熱くて。
帽子をかぶっていたけど、
倒れるんじゃないかってくらい。



そんな時、君と出会った。