コンコンコン ノックをしても返事はない。 え、いないの? 俺、かなりきついんだけど…。 ガラガラガラ 「失礼、しまーす」 ドアを開けて 保健室を見渡しても誰もいない。 …いや、いた、1人だけ。 「って、おい!大丈夫か!」 1人だけいたけど、 同い年くらいの子が床に倒れていた。 肩が上がっていて顔も赤い。 でこに手をやると熱い。 「っまじかよ…」 顔にかかっている髪の毛を 手でどける。 「あ…、この子…」