「お前な、傘くらい差してこいよ」

「だって風もあるし
どうせ濡れるじゃん」

「だからといって、
ジャージにまで着替えるって…」



呆れながら笑う担任は、
この学校で1番好きな先生。


まだ若くてでもしっかり
生徒の相談乗ってくれて。
そして、熱血。



「まぁ授業の度に
ちゃんと言うんだぞ」

「へーい」



軽く返事をして
俺は机に顔をふせた。



さっきから、
頭がズキズキする。



「…ってー…」


風邪?引いたのかな?
いや、俺はそんなに弱い男じゃない!