「…っハックション……ッ」
教室についてから
俺はワイシャツを脱いだ。
さすがにズボンは脱げねえから。
「きゃあああああ!」
俺の方をみて騒ぐ女子たち。
頭がガンガンしてくる。
「ちょっ、お前なにやってんだよ」
笑いながら人のクラスに入って来たのは
中学からの付き合いの拓弥。
今は隣のクラス。
「あー、濡れた」
「見ればわかる!」
お腹を抱えて笑う拓弥。
何がそんなに面白いのか。
「お前、女子が興奮するの
狙ってんの?」
「は?なんだそれ」
「お前なー…。
何もしてなくてもかっこいいんだから
こんなことしたら女子がさらに
騒ぐのは当たり前だろ?」