頑張って働いてくれる
お父さんとお母さんに心配かけたくない。


かといって、
ここでずっと寝てるのも
なんか複雑。



「ダメよ、それは」

「なんで?」

「こんなに高い熱があるのに
1人で帰るなんて、無理よ」

「…っでも」

「気を使わなくていいの。
今日はここ使っていいんだから」


先生にそう言われて
あたしはまた横になった。


「あ、もうお昼だけど。
ご飯どうする?」

「…あ、少しだけ……」


お母さんが毎朝作ってくれる弁当。
残して帰りたくない。