涙を拭って
タオルで十分拭いた制服を着る。


でもまだ、冷たくて。
チャイムも鳴っちゃったから、
保健室に行くことにした。



「…失礼します」

「あら、塚永さん。どうしたの?」

「ちょっと、濡れちゃって…」

「わっ、乾かさなきゃ!」



先生が制服を触って驚く。
あぁ、車でこればよかったって少し後悔。


先生にジャージを貸してもらって
ベッドに横になる。


「どうしたの、どっか悪い?」

「…ちょっと、頭痛くて」

「あらっ、それは大変ね…。
熱、計れる?」


頭痛い、というのは事実だったりする。