瞬side
生まれて初めてだった。
こんなに誰かを好きになったのは。
こんなに誰かが愛しいと思ったのは。
「林田くん」
優しい声で俺に話しかける、
塚永が好き。
「へっ?あ、ごめんねっ」
少しあわてて振り返る、
塚永が好き。
「あたしもね、この曲大好きなの」
ふわっと天使みたいに笑う、
塚永が好き。
「…っあたしも、好きだよ?」
顔を真っ赤にして伝えてくれる、
塚永が好き。
あぁ、俺。
きっとどうにかしてる。
これは、病気だ。
「恋」という名の病気。
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