同じ学校の子は、
苦戦しながら登校していた。


でも濡れるのが1番嫌なあたしは、
のっそり歩いてる暇もなくて、
知ってる子に、挨拶されても、


「じゃあね!」


といって苦戦しながら歩いてる
友達にそういって走り抜けた。




「…っはぁはぁはぁ……」



昇降口につくと、
生徒がたくさんいて。



車で送ってきてもらったー
だの話す子たちは全然濡れていなくて。


あたしの制服は、
絞れるくらい濡れてしまった。


「…あぁ、最悪だ……」