「塚永?」

「……っへ?」

「聞いてた?」

「…う、うん…」

「…返事、聞きたい」

「…っえ、っと…」

「夢じゃないよ」

「へ?」

「なんか思ってそうだから」



そう言って林田くんは、
あたしの前で優しく笑うの。


夢じゃ、ない…。
じゃあ、本当に現実?


「もう一度いう。
…俺、塚永が好きだ」

「……うん」

「……」

「…あた、しも…、
林田くんのこ、と、ずっと
す、きだったん、だよ…」

「え?」


涙があふれて上手く話せない。


「…っ林田くん、好きです」