「……っ!ん…」


それが林田くんの唇だと認識すると、
自分でもわかるくらい
顔が熱くなった。


…っな、なんで…?
なんであたし、キスされてるの…



「………好きだよ」

「…え?」

「いきなりごめん…。
俺、塚永が好きだ…」



…頭が、真っ白になったの。


これは、夢…?
それとも、現実…?



「…2年前はごめん。
あの時付き合ってたやつがいて……。
でも俺、ずっと塚永が好きだった」

「………」


ねぇ、誰か教えて。
あたしの目の前にいる人は、
本当に林田くん本人?