「あ、この曲俺も好き!」

「えっ、そうなの?」

「うん、歌詞がいいよな」

「だよねっ。歌詞も全部いい~」

「うん」

「ボーカルの声も
メロディーもリズムもすべて好き」

「うん」

「君に伝えたくて、
なんて曲名もいいよね」

「うん」

「あたしのね、1番好きなフレーズは、
好きで好きで…ってところから
どうしようってところまでなの」

「うん」

「大切な曲なんだ」

「うん」

「片想いの人には、ぴった…」



ぴったりだよね
の言葉が言えなかった。


…え?どういうこと…?
上手く、息ができない。



…な、なんで
目の前に林田くんの顔があるの…?


…そしてふと、
唇に熱い感触を感じた。