それから何事もなく
あたしは夏休みを満喫した。


夏休みは、
林田くんとメールをした。

あたしから送ることは
恥ずかしくてできなかったけど
林田くんから
ちょこちょこメールをくれた。



とはいっても、
夏休みどんな感じ?とか
宿題終わった?とか。


他愛もないことなのに、
あたしは緊張しちゃって、
絵文字も顔文字もない、
そっけないメールをしてしまった。



それに気づいて
あたしがメールで謝ると、
全然いいよと返信がきた。



ねぇ、林田くん。
これ以上優しくしないで…?



諦めようとしても
君の優しさに触れると、
諦めきれないの…。



ねぇ、林田くん。
好きだよ…。