「あれ、佐々木たちじゃん!」
並んでいると
斜め後ろから
聞き覚えのある声がした。
あたしと千夏が振り向くと
拓弥くんと林田くんがいた。
部活帰りで暑いのか、
Tシャツの裾を
肩までまくってる2人。
は、林田くん…!
細いのにちゃんと
筋肉がついてる…!
「あと電車何分?」
「あと3分」
「うっしゃ、俺らラッキー」
笑いながら
あたしたちの後ろに並ぶ2人。
あたしの真後ろには、
林田くん…。
後ろに並んでるってだけなのに
心臓がバクバクうるさい…。
「な、塚永もそう思うよな?」
「うへっ?」
いきなり後ろから
肩をグイっと引かれて
変な声が出てしまった。