「何があったの?」

「えっとね…」



あたしは千夏にすべて話した。
侑くんがサッカーをみていたこと。
サッカーが怖いこと。
それからなぜか恋話になって
林田くんのことが好きって
ばれちゃったこと…。



サッカーが怖い
といっていた侑くん。
千夏には口止めをしておいた。



「へぇ~…」

「……」

「ってかなんで侑くんって呼んでるの?」

「え、あぁそれは…。
最後に、侑でいいからって言われて。
原谷くんって言われるのなんか…
っていってた」

「ふーん…。
ますます分からないわね、転校生」

「え、そう?
楽しかったよ?」

「…はぁ、鈍感娘」

「え、えぇ?」