「…別に泣きたいとかじゃない」



え?そうなの…?


「ただ、うらやましいなって。
俺、骨折なんかして
サッカーすんの怖くなって。
…俺だけじゃないってわかってる」



俺だけじゃ、ない…?



「サッカーや運動すれば
怪我するのなんて
誰でもあることなのに」

「…」

「サッカーから逃げてるだけって
塚永は思うかもしれない。
でも、怖いんだ…」



下を向く原谷くん。
…そんなに真剣に、
悩んでいたなんて……。


あたし、
無責任なこといっちゃった…。